予備試験論文 途中答案になってしまう原因
以前の記事で、個人的には予備試験合格に最も大切なのが途中答案を作らないことだと書きました。
では途中答案となってしまう原因は何なのか、人によって違うのでしょうが私の場合
- 論証インプットが不正確
- アウトプットの練習不足
でした。ではそれがなぜ途中答案を引き起こすのか、実体験から思い出すと・・・
論証インプットが「不正確」
インプット「不足」は意外に問題になりません。知らなければ、その場でがんばって作った自己理論で書くだけなので、それほど時間は浪費しません。
問題なのはインプットが「不正確」であいまいなことです。一応のインプットがあり論点自体は知っているので問題文を読んで論点には気づきます。
しかし、いざ書く段になると、
- キーワードがズバリ思い出せなくて考え込む。もしくは他の論証とゴッチャになっている。
- キーワードの前後関係や途中のつなぎの文章が思い出せず考え込む。
- 書いてみたら論理が破綻していることに途中で気づいて必死に訂正する。
- あてはめをしているときに、抜けていた判断要素を思い出して規範のところに加筆修正したりする。
- あてはめを書いている途中で論証が間違っていたことに気付き、訂正や挿入だらけの汚くて読み辛い論証を完成させるか、あきらめてごり押しする。
これらで時間を浪費して、途中答案もしくは論理破綻の末の実質的途中答案ができあがります。
アウトプットの「練習不足」
単純に、時間計って問題読んで答案を書いた量が少ないということです。
- 早く読むのに慣れていないため読了が遅い上2~3回読まないと内容がつかめない。早く考えをまとめるのに慣れていないため書き始めるまでが長い。
- このくらいの時間で、このくらい書けるというあたりがつけられないので、必死に悩んで書き始めて、全力出しても途中で時間切れ。
- 一定の論述順序を守るべき答案でそれが身についておらず、答案構成段階で悩む。もしくはそれをまったく無視して低評価を確定させる。
- 事実をあてはめて評価する書き方に慣れておらず書きながら考えるので遅い。
- 三段論法を使うべきところで、ついそれを忘れて作文する。
- 接続詞で悩む。語尾で悩む。ナンバリングで悩む。
これで途中答案もしくは低評価な作文の完成です。
「筆力」不足は?
ここでは、短時間にたくさんの文字をかける力を「筆力」とします。
予備試験においては、それほど筆力は問題にならないと思います。問題文もそれほど長くなく、あてはめに使う事実も少ないので、筆力勝負の単純な書き写し時間が少なく、そこでは差が出ません。2ページちょい~3ページくらいの分量があれば十分A評価も来ます。書くのが早くないことをそれほど気にする必要はないでしょう。
1科目3ページ書くとして2科目で6ページ、時間は2時間20分ありますので、2時間で6ページは書きたい司法試験と比べてかなり余裕があります。
1ページあたりにかかる時間が遅いのは、筆力の問題ではなく、上述のインプット・アウトプットの方に問題があって悩みながら書いているのが原因かもしれませんよ。
まあ、そうですよね・・・
インプットとアウトプットを重視なんて、逆にそれ以外にやることあるのかとw
以後の記事では改善方法について書いていきたいと思っています。