社会人予備受験生は行政書士を受けよう~勉強法
この記事は3話目です。1、2話目は以下のリンクです。
予備試験タイプ別 行政書士 合格スケジュール
予備論文 合格者
受ける必要ないと思いますw
受験料もったいない気もしますけど、勉強時間はすべて半年後に迫った司法試験対策にあてるべきでしょう。やるなら無勉でいくしかないですが、それで落ちたらシャレになりません。きちんと受験してらっしゃるブロガーの司法の犬さんみたいなすごい人は例外です。※司法の犬さんのブログについては、ブログ村ですぐ見つけられます(記事にリンクはっていいのか不明のため)
予備論文 不合格者
短答には合格しているのですから、その知識があれば余裕で合格します。忘却度合いとの兼ね合いとなりますが、自分の勉強記録を見直して、憲法・行政法・民法・商法を一回しする時間を計算すればいつから勉強を始めるべきか分かります。
私は一回しは予備短答過去問で行いました。知識はほぼ忘れていると仮定して自分のメイン問題集を単純に全部見直すことにしました。平日は毎日2~3時間くらいの勉強で1科目終了に4~5日かかりますが(民法はもっと長い)、土日を入れれば全部で3週間かからないと計算しました。
ということで、論文発表後一息ついて精神的ダメージから立ち直ってから始めれば十分と計算しました。一日の勉強時間がもっととれる方なら、2週間くらいでしょうか?
予備短答 不合格者
来年の最終合格を考えれば秋は論文の勉強に絞りたいところですが、そもそも短答に受からなければ論文もありません。今年は短答の勉強が仕上がらなかったということですので、来年の短答を考えればこの時期に7科目中4科目の短答を仕上げておくことは十分に意義があります。
というのは、短答の勉強は1回仕上げるまでは時間がかかりますが、仕上がった後の2回目以降はぐんと時間が少なくて済むからなのです。余裕のある今の時期に仕上げてしまえば、仕上げの残りは3科目となり、直前期の負担が減ります。
開始時期は、今年の予備短答の出来次第ではありますが、1~2か月くらい前、つまり9月頃からがちょうどいいでしょう。
短答が苦手で不安な方のために
後詰として行政書士プロパーの問題を少しやっておきましょう。
もちろん私は短答苦手なうえ、前年の不合格で濡れた子犬のようにおびえきっていましたので、できるだけやろうとしました。
- 基礎法学・・・知ってることも多いですが、あいまいだった基礎用語などがはっきりして普通に予備試験の役に立ちますのでやる価値はあります。
- 行政法・・・予備よりも細かい知識が出てます。予備に出てもおかしくないな、と思われる問題も多々あります。ただ、具体的にどの部分が、ではなく多岐にわたっていますので、気になる方は行政書士の過去問をやるのがいいと思います。予備の復習になりつつ新たな知識が覚えられます。
- 地方自治・・・あまり予備では出ませんが、目を通すと予備の行政法や憲法の地方自治の問題に役立ちます。
- 個人情報保護・・・予備では情報公開がメインですが、テキストに載っているところでもあり(シケタイでは情報公開のあとにある)、混同しやすい制度も多く、情報公開との比較で知識の整理にも役立ちます。
- 一般知識・・・個人情報保護以外はさすがに予備試験に何の関係もなさそうでしたので、やりませんでした。
使用テキスト
予備でご自身が使われている短答用の教材で十分です。
行政書士プロパー部分については、高いテキストを買うのはためらわれますので、買うとしても古本とかがいいのではないでしょうか。行政書士は受ける人も多いので結構一般向けの本がたくさん出ており、ブックオフなどで格安で手に入れることが可能です。
ただ、古本を使うときには法改正、特に行政不服審査法改正前かどうか注意が必要です。また、この記事を書いているのは2019年で、今年の試験が改正前民法の最後の年です。この記事を2020年以降の合格に向けて読んでいる方は、古本は大改正された民法がネックになるかもしれません。
私は以下の本の古本をゲットしました。アマゾンで1円とかのレベルでした。ただ、送料がとられちゃうんですけどね。
初めの2冊はなじみのある伊藤塾の名前で選んだだけで、内容がよいのかどうかはよくわかりません。3冊目はなぜそれにしたのか覚えてません。安かっただけかもしれません(笑)。
この解説テキストについては、結局使ったところはほんの一部、地方自治の過去問やって不明だったところを少し参照したくらいです。行政書士プロパー部分の参考書が必要かと思って買ったのですが、ほぼ過去問の解説だけで十分でした。買わなくてもよかったかもw
行政書士プロパー部分の学習は過去問メインでよいと思います。ネットで探して済ますという手もありますが、印刷された本でないと落ち着いて勉強できないという方は、過去問集は必要でしょう。
2冊とも800ページくらいの分厚い本で、いい本棚の肥やしとなってます。
行政書士試験には記述式の問題もあります。不安な私はそれも対策しようとしました。
この本はなかなかよかったです。行政書士試験の記述式問題は、論文試験の超基礎みたいな感じでよい知識のおさらいになりました。司法試験用テキストでごちゃごちゃ複雑に書いてあるところが、行政書士試験向けの深入りしない簡潔な説明で書かれていて、かえって分かりやすかったりして面白かったです。手軽にできるので気に入って大体やりました。
私がゲットしたのは2008年度版(古!)ですが、アマゾン見る限りどうも2012年より新しいのはないみたいですね。
※記述式問題・・・行政書士試験では40字の記述式問題が3問(民法2問、行政法1問)出ます。1問で選択式問題5問分の配点があり、なかなかでかい。
ネットで過去問演習
過去問の解説や演習ができるサイトもあります。ネットでの問題演習はスキマ時間でちょこちょこやるのに向いていました。予備短答の見直しが済んだ後は行政法以外は無双状態で問題が解けるのでちょっと気分がよかったです(あまり意味はないがw)。私は以下のサイトを使っていました。他にもよさげなサイトありそうですね。
最後に
みなさんの勉強の一助になればと思います。