アラフィフ弁護士なれるかな【絵日記】

高齢社会人は司法試験に合格して弁護士になれるのですか?

社会人予備受験生は行政書士を受けよう!~不合格体験記

この記事は2話目です。1話目は以下のリンクです。

社会人予備受験生は行政書士を受けよう!~そのメリット

 

行政書士試験 不合格体験記(平成26年)

「予備短答合格者なら無勉で余裕」とのネットの言葉を信じた私はほぼ無勉で試験を受けに行きました。ほぼ無勉とはいっても、さすがに数日前から一応少しはやっておこうかと思い、予備択一の問題集の行政法憲法の統治を一回しだけはしました。それでタイムアップ。準備はそれだけで、行政書士試験の問題の特徴とかすら調べていませんでした。

試験当日、途中から「ヤバいな」という感じがムンムンとしてきました。とにかく覚えたはずの知識をすっかり忘れている。まず憲法でそれを痛感。「一票の格差」の問題があったのですが、予備択一前には判例の変遷含めて苦労して全部覚えたはずなのに、もう衆参ごちゃごちゃでまるで思い出せない。

民法会社法はもっとひどい。もともと苦手なので知識の忘却っぷりが半端ない。「あ~これ表にまとめて覚えたな~・・・忘れたけど」という問題が続出。

それに行政法で「忘れてる」ではなく「知らない」問題が結構あって「こんな問題、予備でまるで見たことないぞ」と絶望的になってくる。

試験終了後、これはヤバいかもと思いつつも、「でもオレ予備短答合格者だし」と自分を励まして自己採点。

行政書士試験は予備試験と違い、「何人まで合格」ではなく「180点で合格」と決まっています。問題の難度や人数にかかわらず、とにかく300点満点中180点以上取った人はみんな合格です。

自己採点の結果、記述式問題の点数が不明なのを考慮しても・・・これは落ちたな、と確信。

結果は160点で不合格でした。この年は問題が難しすぎたのか、例外的に合格点が166点に下げられた年ですが、どっちにしろ余裕で不合格です。予備論文不合格と合わせてかなりの精神的ダメージを負いました。

 

行政書士試験 合格体験記(平成27年)

昨年の反省から、11月時点では予備短答の知識は相当抜けており、しっかり復習することが必要と判明。予備論文不合格の心の傷も和らいだ試験3週間くらい前から予備択一の過去問を回し始め、だいたい終わらせる。

さらに行政書士試験の問題の特徴もしっかり調べ、余った時間で行政書士の過去問を使い、行政法を中心に予備にあまり出ないところ(くわしくは今後紹介します)もやる。

自分なりにまずまずの準備をした状態で本試験に臨み、手ごたえあり。

結果は216点で合格でした

やっぱり合格はうれしいものです。妻には「試しに行政書士受けたら受かったわ。ほら、あの「カバチタレ!*1」の彼がやってる仕事だよ。ま~、やるつもりはないんだけどさ。」と余裕アピールをしました。もちろん昨年の不合格はひた隠しにしていました(笑)

 

「予備短答合格者なら無勉で余裕」は真実か?

不合格と合格を経験した私の個人的感想としてはこうです。

予備短答合格者なら(その知識が11月時点で8割残っていれば)合格は余裕」です。行政書士試験プロパーの勉強をしなくともです。

 

f:id:lierblog:20190831182018j:plain

学部生やロー生で夏~秋の間もなんだかんだで法律の勉強から離れず、知識がおおよそ維持されている方なら無勉でいけるかもしれません。
 

f:id:lierblog:20190831182244j:plain

社会人はダメでしょう。夏の間はろくに勉強してない方が多いはずです。やったとしても口述に出る刑民の勉強ぐらいでしょうから、的がはずれています。従事しているのが法律に絡む仕事でもなければ記憶の喚起の機会もなく、知識が抜けまくって厳しい状態になっているはずです。
 

f:id:lierblog:20190831182319j:plain

高齢社会人は最悪でしょう。社会人のデメリットに加え、加齢による記憶力の低下から半端ないスピードで知識が失われています。無垢な赤子のような状態になっているはずです
 

なる気もないのに受けていいの?

f:id:lierblog:20190831220404j:plain

※「カバチタレ!」未読の方、すいません

 

まあ実際の所、行政書士試験は前述のように人数ではなく点数で合否が決まりますので、受かっても迷惑にはならないと思います

「自分が受かってしまったら本気の行政書士受験生の迷惑になってしまうかも」と自分のことより他の受験生のことを考えてしまう心優しい方も、気にせず合格してしまって大丈夫ですよ。

 

次回に続く

以上を踏まえた予備試験受験生の行政書士合格スケジュールと勉強法を、次回以降ご紹介いたしたいと思います。

 

カバチタレ!」の紹介

ひょんなことから行政書士事務所で働くことになった主人公が、様々な事件に出会って悩みながらも法を駆使して問題を解決し、成長していくマンガ。全20巻。続編の「特上カバチ!!」(全34巻)と、「カバチ!!!」(連載中)もあります。ドラマにもなってます。

法を武器に難題を解決して結構スカっとする結末の話も多く、「法律職ってやっぱりかっこいいなあ」と勉強へのモチベ維持に役立ちます。あと弁護士の話もちょこちょこ出てきたり、法律知識の実際をうかがい知ることができる場面も多いです。

ナニワ金融道」の青木雄二先生監修の看板で始まったマンガですので、絵柄はそれを意識したコッテリ絵で、好き嫌いはあるかもしれません。 

ただ、読んで一番に思うのは、こんなに事件だらけで悩みだらけの毎日なら行政書士なんて自分にはとても務まらん、ということですね。確実にストレスで死ぬw。まあ、そこはマンガなんでしょうけどね(笑)。

 

この記事には続きがあります→社会人予備受験生は行政書士を受けよう~勉強法

 

本日のブログの進歩

絵の横に文を書くというテクニックを習得しました。

*1:マンガです。最後に紹介文書いてます。